指揮者・楽団プロフィール

指揮者 三原明人

東京生まれ。幼少よりヴァイオリン、ピアノ、作曲を始め、東京藝術大学音楽学部器楽科でヴィオラを専攻。

ヴィオラを浅妻文樹、戸塚俊夫の各氏、室内楽をスメタナ弦楽四重奏団、アレクサンダー・シュナイダー、ルイ・グレーラー各氏、和声学を尾高惇忠、管弦楽法を薫敏郎各氏に師事。在学中1983年に作曲された「ヴィオラとオーケストラのためのプレリュード」(作曲者本人の独創により学内初演)が同年尾高賞候補になるなど頭角を現し、その後桐朋学園大学とウィーン国立音楽大学で指揮法を学ぶ。小澤征爾、秋山和慶、尾高忠明、カール・エステルライヒャー、ゲンナジ・ロジェストヴィンスキー、モーウェ・アツモン、ヘリベルト・バイセル各氏に師事。

1989年オランダで行われたキリル・コンドラシン国際指揮者コンクールで第2位入賞し、オランダ放送フィルでチャイコフスキーの悲愴交響曲を指揮してアムステルダムでデビュー。

1996年ポルトガルで行われたリスボン国際指揮者コンクールで第3位入賞(1位なし)。

1989年ウィーンフィルのコンサートでレナード・バーンスタインのアシスタント、ベルリンフィル来日公演(1996年)でクラウディオ・アバドのアシスタント、また名古屋二期会などで外山雄三、広上淳一各氏のアシスタントを努め、ヨーロッパと日本を中心に各地のオーケストラを指揮して活躍。

これまでにオランダ放送フィル、リスボン・メトロポリタン管、ハレ国立フィル(ドイツ)ブダペストMAV響(ハンガリー)、ソフィア・フィル(ブルガリア)、クオピオ響(フィンランド)、東京都響、読売日響、日本フィル、東京フィル、東京響、神奈川フィル、ニューフィル千葉、札幌響、山形響、群馬響、アンサンブル金沢、名古屋フィル、京都室内フィル、広島響などに共演し、いずれも高い評価を得ている。特に1997年フィンランド・クオピオ響との来日公演では13曲に及ぶオール・シベリウス・プロで各方面から高い評価を得た。

新作の初演にも積極的に取り組んでおり、2004年京都室内フィル定期ではビニャオのマリンバ協奏曲の日本初演が注目され、また同時に演奏されたシェーンベルク室内交響曲第一番の演奏が音楽の友、京都新聞誌上で絶賛された。

現在は東京音楽大学にて後進の育成にも努めており、アマチュア音楽家との交流も数多い。またサイトウ・キネン・オーケストラ・メンバーでもあった経験を活かしヴィオラ奏者としての演奏機会も多く、大変ユニークな活動を展開している。

ミハラシンフォニカについて

2015年1月、指揮者 三原明人が長年指導を続ける市民オーケストラの一団員からの呼びかけで、同様に指導を受ける関東を中心とした全国のアマチュアオーケストラのメンバーによって結成されたオーケストラ。

メンバーの所属団体は、鎌倉交響楽団、市川交響楽団、豊島区管弦楽団、川崎市民交響楽団、鶴見室内管弦楽団、泉管弦楽団、港北区民交響楽団、松戸シティフィルハーモニー管弦楽団、杉並管弦楽団、鳥取大学フィルハーモニー管弦楽団、信州大学交響楽団など、全国に渡っている。

各団体のトッププレーヤーも多く、それぞれが各団体での三原明人の指揮で演奏した音楽の喜びを財産として持ち続けている。

2016年2月7日 かなっくホールでの旗揚げ公演に続き、年1回のペースでベートヴェンの交響曲を再現してきた。